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女性管理職の現状と課題とは?企業におけるメリットもあわせて解説

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2016年に施行された女性活躍推進法に伴い、近年では女性管理職に関心を寄せる企業も多いです。

とはいえ、キャリアや出世といった視点では、まだまだ男性優位な状況が社内に根付いている企業も少なくありません。

そこで、今回は、女性管理職の現状や課題点をまとめたうえで、企業にとって女性管理職登用のメリットを解説していきます。

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女性管理職の現状

people sitting on chair in front of computer

2003年に政府は、男女共同参画推進本部で女性管理職登用の目標を掲げています。

内容は「2020年までに指導的地位に女性が占める割合を少なくとも30%程度に目指す」というものです。しかしながら、現在その目標は達成できていません。女性登用に対する企業の意識調査(2022年)では、企業における管理職の女性割合は平均9.4%となり、過去最高を記録しています。記録更新をしたのにもかかわらず、数字は決して高くないです。また、女性管理職が30%を超えている企業は9.5%と、こちらの結果も過去最高となりましたが、目標達成まではまだ遠い道のりです。

女性活躍推進法とは

two woman sitting by the window laughing

女性登用とあわせて知っておきたいのが「女性活躍推進法」です。女性活躍推進法とは、2016年に施行された法律で、自らの意思で働きたいと思う女性の個性と能力が十分に発揮できる社会の実現を図るというもの。

企業に対し、以下の義務が課せられます。

  • 自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析
  • 状況把握・課題分析を踏まえた行動計画の策定・届出・公表
  • 女性の活躍に関する情報公表
引用:女性の職業生活における活躍の推進に関する法律の概要

女性活躍推進法は、2022年4月に法改正され、これまでは対象が「常時雇用する労働者が301人以上の事業者」でしたが、「常時雇用する労働者数が101人以上の事業者」へと対象が広がりました。女性登用に対する社会全体の意識は向上していますが、実現できている企業はまだ少ないのが現状です。

女性管理職登用の課題

女性管理職登用への課題は、企業側、女性側どちらにもあります。

企業側の課題

low angle photo of city high rise buildings during daytime

社会の動きとしては、女性の働き方の改善に注目が集まっています。しかしながら、働く環境づくりや制度の対応が不十分な企業も多いです。男性の管理職が多い職場だと、生理休暇や育児休暇など、こういった休暇をとりにくい背景もあります。育休後に自分の居場所があるのか不安にもなります。

あわせて、子どもの体調不良による早退や欠勤への理解も必要です。女性視点に立って「何が足りないのか」「何を求めているのか」を企業側が受け止め、働きやすい職場環境をつくることが女性管理職登用の問題を解決していくためには不可欠です。

女性側の課題

selective focus photography of woman feeding baby

管理職に憧れを抱きつつも、諦めてしまうこともあるでしょう。置かれた立場は精神的にも肉体的にもしんどいイメージがありますよね。結婚や出産などライフステージの変化による影響を受けやすい女性にとって、両立できるのか?と不安になってしまいます。

勤めている会社に女性管理職がいない場合、

  • この会社で女性は管理職になれないのかもしれない
  • 管理職になって家庭と両立している具体的なイメージがもてない

など、会社体制に対する不安を抱いたり、未来像を想像できなかったりと、実際に働いている女性管理者のモデルが想像できません。

女性登用のために必要な3つのポイント

企業側が女性登用を促進させるために、押さえるべきポイントがあります。

  • 評価基準の見直し
  • 女性のキャリア育成に尽力する
  • 福利厚生や働く環境を整える

それぞれ解説します。

評価基準を見直す

まずは評価基準を見直すことが大切です。男性の方が給料は高く、会社でも立場が強いイメージです。これでは、女性がどれだけ頑張っても評価されないと感じてしまいますよね。脱却するためには、性別に関わらず成果で評価するなど企業側が変えていかなければなりません。

女性のキャリア育成に尽力する

女性のキャリア育成に力を入れている会社には、仕事に対して向上心のある女性社員も多いです。セミナーや研修会をおこなうことで、さらに能力を伸ばせ、女性自身が活躍できる場も増えるでしょう。自分に自信がつくことで、マイナスなイメージの多い女性管理職の登用も意欲的に検討できるきっかけとなります。

福利厚生や働く環境を整える

テレワークの導入や時短勤務の導入により、女性の働きやすさを考慮した環境設定が重要です。管理職でも育休や時短勤務を選べるようになれば、さらに女性管理職になるハードルは下がるでしょう。

企業における女性管理職のメリット3つ

社内に女性管理職が在籍するメリットは下記のとおりです。

  • 他の女性社員の働きやすさやモチベーションが向上する
  • さらに柔軟な視点から物事を捉えられる
  • 優秀な女性人材が募りやすい

それぞれについて解説します。

他の女性社員の働きやすさやモチベーションが向上する

女性管理者がいることで、働き方や女性ならではの悩みも相談しやすくなります。上司に理解者がいることで、女性はさらに働きやすくなるでしょう。

また、女性でも評価されていることを目の当たりにできるため、「この会社はちゃんと女性も実績で評価してくれる」と、仕事に対するモチベーションもあがります。

結果として、生産性のアップも期待できるでしょう。

さらに柔軟な視点から物事を捉えられる

男性だけではなく女性の管理者がいることで、着眼点が広がり、さらに広い視点から物事が捉えられるようになります。また、女性側の意見をしっかり取り入れやすいメリットもあります。

優秀な女性人材が募りやすい

募集をかけたとき、明確な女性のキャリア実績があることで、「管理職になりたい」「バリバリ働きたい」と、キャリア意識の高い女性が募りやすいです。やる気のある優秀な人材が集まることは企業側にとっても貴重な戦力となります。

まとめ

今回は、女性管理職の現状や企業が登用するメリットについて解説しました。まだまだ、男性優位な職場が多い中、女性が活躍できる組織づくりは企業体制の改革や生産性向上へとつながるでしょう。

女性管理職は、女性にも企業にも両者にメリットがあります。国内企業の激しい競争の中、女性管理職は企業の社会的な価値をあげられるかもしれません。

この記事を書いた人
福さん

当サイト運営代表者。EC業界13年、仕事のモットーは『新しい価値の創出に貢献する』。主にEC/WebマーケティングにまつわるTipsなどEC業界で働く人のための課題を解決するヒントを発信中。

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