▼この記事はこんな方におすすめです。
・最近、EC担当者になった。
・ECの定義をおさらいしたい。
・ECについて興味がある。
1.「EC」とは
ECとは、英語のElectric Commerce(エレクトリック・コマース)の略称です。
日本語に訳すと “電子商取引” という意味です。
電子商取引とは、電子的にインターネットで行われる取引のこと全般を指す言葉。
Eコマース、ネット通販、ネットショップ
表現は色々ありますが、意味は基本的にどれも同じ「EC」の意味を指します。
2.ECの分類
ECと聞くと、モノを販売する ”物販“ と言われるサービスをまず思い浮かべるかもしれません。
実はECを大きく分けると、
販売する商品によって物販を含め3種類の分野に分かれます。
・物販系分野(ネット通販)
・サービス分野(旅行、チケット販売)
・デジタル分野(オンラインゲーム、電子書籍)
3.ECの歴史
今やインターネットでの買い物が当たり前になった時代。
いつでもどこでも好きな時間にインターネット上でお買い物が楽しめるようになりました。
では、そのように躍進を遂げてきたECにはどのような背景があるのでしょうか。
■1997年
エム・ディー・エム(現楽天株式会社)が「楽天市場」を開始
■1999年
「Yahoo!ショッピング」「Yahoo!オークション」サービス開始
■2000年
「Amazon.co.jp」がサービス開始
■2008年
iPhoneの誕生とともに、スマホが普及
SNSサービスが急拡大
Amazonがフルフィルメント(FBA)を開始
楽天があす楽を開始
■2012年
無料で誰でもECサイト開設ができる「BASE」「STORES.jp」が誕生
■2013年
「eコマース革命」と称しYahoo!ショッピングが出店料無料になる
メルカリの登場
日本でECサービスが開始したのは、1997年楽天市場が始まり。
2000年代以降、数々のサービスが参入することになります。
そしてスマホの普及とSNSの登場により、EC市場はさらに拡大していきます。
昔は(〜2010年頃まで)実店舗の補完としてネットショップをオープンする、という企業が多かった印象ですが
今や無料でECサイトを開設できるサービスも登場し、新規参入のハードルが下がったため、出店する企業が増えました。
消費者にとっても欠かすことのできない生活インフラとなっています。
1997年からスタートしたと考えると、ECが始まって27年。
まだまだ若く勢いのある業界で、これからどのような歴史を刻んで行くのか楽しみです。
4.ECのビジネスモデル
誰から誰に販売するのか?という括りで主に物販系のビジネスモデルの形態において、このように分類することができます。
●BtoB (Business to Business)
企業対企業の取引
例:アスクル
●BtoC (Business to Consumer)
企業と一般消費者の取引
例:Amazon※、楽天市場、Yahoo!
(※AmazonはBtoBも一部ある)
●CtoC (Consumer to Consumer)
一般消費者同士の取引
例:メルカリ、ラクマ
●DtoC (Direct to Consumer)
小売店などの中間業者を挟まず、メーカーが製品を直接消費者に販売するモデル
例:BOTANIST、BASE FOOD
5.拡大し続けるEC市場

日本国内でのECの市場規模は、年々拡大傾向にあります。
経済産業省の調査によると、
令和3年のBtoC市場は、20.7兆円にものぼっています。
(前年19.3兆円、前々年19.4兆円、前年比7.35%増)
令和2年の大きな特徴として、コロナ禍で巣ごもり需要は増え、ECの利用が推奨されました。
それにより大きな市場規模拡大につながった、と思いきや
その一方、旅行サービスの縮小に伴って、サービス系分野の市場規模が大幅に減少しました。
(例えばトラベル予約サイト、飲食予約サイトなど)
その結果、物販系分野の大幅な伸長分とサービス系分野の大幅な減少分が相殺されて、
ECのBtoC業界の大きい括りで見ると、前年より減少、という結果になりました。

物販分野のECに焦点を当ててみると、コロナ禍に入り実店舗の休業が余儀なくされる中で、EC化が加速。
巣ごもり需要で消費者のネットショッピング支出が増えていることが分かります。

さらに近年のAIの発達が企業側にも消費者側にも便利な恩恵をもたらし、
EC業界はさらなる成長が期待できます。
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