ECサイトを運営する中で、商品データの一括更新や受注データのエクスポート・編集、さらに他のソフトへのインポート作業など、CSVファイルを扱う機会が頻繁にあるのではないでしょうか。
「CSV」は「Comma Separated Value」の略称で、つまり「カンマ (,) で区切られたデータ形式」のことを指します。
多くの場合、CSVファイルの編集にはExcelが利用されることが一般的ですが、Excelで開いた際に、想定と異なる形式で表示されてしまうことがあります。
その原因はエクセルの機能で、セルの中の文字を自動で判断して最適化してしまうからです。
これを防ぐにはセルを「文字列」にする必要がありますが、Excelは開くとすぐに「標準」分類を適用し、内容を最適化してしまいます。
このようにExcelでCSV形式に修正してダウンロードすることは可能ですが、開くたびに毎回修正するのは面倒で非効率な場合が多いです。
そんなときは、CSVを専用のエディタで編集するのがおすすめです。
今回は私が実際に使用しているツールをご紹介したいと思います。
CSVをExcelで開いた時に起こる現象
まず、CSVをExcelで開いた時にどのような現象が起こるのか。
【Excelで開いた時に起こる現象】
・文字化けしてしまう
・最初の0が消えてしまう などですね。
おすすめツール①「LiberOffice」
まず初めに紹介するのが、「LibreOffice(リブレオフィス)」
LibreOfficeはOpenOfficeオープンオフィスから派生したフリーソフトで、Windows、Mac OS両方で使用できるのが特徴です。
Microsoft Officeに似た機能を提供しており、普段Excelを使い慣れている方はスムーズに移行しやすいのもポイント。
LibreOfficeのメリット・デメリット
LibreOfficeに対するメリット、デメリットを見てみましょう。
メリット
- 「シンプルで使いやすい」という声が多く、基本的なオフィス業務には十分だと評価されています。
- 「Microsoft Officeの古いバージョンを使っていた人にとって移行が楽」というレビューも多く見られます。
デメリット
- 互換性の問題:複雑なMicrosoft Officeファイル(特にレイアウトが多いExcelやPowerPointのファイル)を開くと、一部の機能やレイアウトが崩れる場合があります。
- 「ユーザーインターフェースがやや古臭い」と感じる人もおり、Microsoft Officeのリボンインターフェースに慣れた人には不便だという意見もあります。
おすすめツール②「CSV+」
CSV+に対するメリット、デメリットを見てみましょう。
「CSV+」は非常にシンプルな設計で、複雑な機能を省いており、CSVの基本操作を効率的に行いたい方に適しています。こちらも、Windows、Mac OS両方で使用が可能です。
日本人のフリーランスエンジニアさんが作成されたツールで、日本語での操作ができるのが大きなポイント。
CSV+のメリット・デメリット
メリット
- 「軽量で簡単に使える」という声が多く、シンプルなUIが評価されています。特に、大量のCSVを管理するユーザーには、タブ機能が便利とされています。
デメリット
- 高度なデータ処理が必要な場合、例えば複雑な計算やデータのビジュアライズを行うユーザーには機能が物足りないことがあるようです。そのため、簡易なCSV作業には適しますが、Excelのような高度な分析には不向きとの意見もあります。
まとめ
CSV+は動作も軽く、操作もシンプルで使いやすいため、私はよくこちらを使用しております。
今回ご紹介したCSV編集エディタは、簡単なデータ管理や編集が求められる状況に特化しており、複雑な機能を必要とせず、素早く効率よく作業を進めたい人におすすめです。
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