Amazon広告を運用していると、「完全一致で登録しているから大丈夫」と思いがちです。
私も昔はそう考えていました。
ところが、広告管理画面ではまったく気付けなかった改善ポイントが見えてきました。
犯人は、まさかの表記ゆれキーワード。
正直、この発見はかなり大きかったです。知らなかった過去の自分に向けて書いてみようと思います。
管理画面だけでは原因が分からなかった
ある完全一致キーワードのROASが前月より悪化していました。
最初は「入札額が高すぎた?」「競合が増えたのかな?」などと考え、広告グループを何度も見返しました。それでも原因が見つかりません。
広告グループ全体では、数字が平均化されてしまうからです。
このまま入札を下げるか……?そんな判断をしかけていました。
”数字が平均化されてしまう” ・・・まさに、ここが今回の落とし穴。次の章以降で解説します。
BAレポートで分解してみると景色が変わった
そこで見方を変えました。
広告グループではなく、検索語句レポートを使って、キーワード×SKU単位で分析してみたんです。
すると、同じ意味なのに別の検索語として扱われているキーワードがいくつも見つかりました。
例えば、
- 漢字
- ひらがな
- カタカナ
こうした表記ゆれです。
広告グループでは「完全一致キーワード」としか見えなかったものが、レポートでは細かく分解され、それぞれ別々の成果を持っていました。
悪かったのは、本命キーワードではなかった
詳しく見ていくと、本命の検索語はしっかり売れていました。
問題だったのは、カタカナ表記の一部の表記ゆれだけ。
広告費が使われ、ROASもCVRも低い状態が続いていたんです。
つまり、
「完全一致キーワード自体の成果が悪い」
のではなく、
「その中に含まれる一部の検索語が足を引っ張っていた」
ということ。
ここを広告グループだけで判断していたら、本命キーワードの入札まで下げてしまうところでした。
実際に行った改善
表記揺れの検索語だけ入札調整はできないので、現実的には次の二択です。
- その表記揺れを引き続き拾う
- 除外完全一致に入れて止める
今回は、表記揺れを拾い続けるには採算が悪すぎたので、
成果の悪い表記ゆれは、**除外キーワード(完全一致)**として登録しました。
本命キーワードはそのまま維持です。
入札を触る前に検索語を整理したことで、「どこに広告費を使うべきか」がかなりクリアになりました。
これは効きました。
レポートを見なければ、逆の判断をしていたかもしれない
今回一番感じたのは、「管理画面だけでは判断できないことがある」という点です。
キャンペーン単位。
広告グループ単位。
そこから一歩踏み込んで検索語まで見ると、改善方法がまったく変わるケースがあります。
今回は、入札を下げるのではなく、表記ゆれを整理するのが正解でした。
余談ですが、EC運営全体でも同じことがよくあります。売上だけを見ると悪化しているように見えても、商品別や流入経路別まで分解すると、実は好調な部分と不調な部分が混ざっているだけ、というケースは珍しくありません。
今回の検証で得た学び
Amazon広告は、キャンペーン単位だけ見ていても改善できる場面はあります。
ただ、本気で広告費を最適化したいなら、それだけでは足りません。
検索語句まで分解して初めて見える改善ポイントがある。
今回の表記ゆれキーワードは、その代表例でした。


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